鷹勇 強力 七割磨き 再度試飲の感想です。
口に含んだ時、やさしい入り方なのですが、すぐにグッと力強さを感じるといいますか、
それでもパワフルという表現ではなく、きっちりとした味わい深さ、なんていう感じでしょうか。
まあ、これがこの酒の個性的な部分として出ている味と言えばいいのでしょうか。
この、強力というお米。
この米だからこそ出来る、ちょっと他にはない味わい。
中々、上手く表現出来ませんが、「おっと、いいねえ、この酒」って思わず口をついて出てきますよ。
後味は、いわゆるキレのよいお酒です。
すぱっと切れていきます。
酒らしい酒。
というよりは、ちょっと新しい価値観を表現しつつ、これが出来るのも昔の酒造好適米だからこそ。
つまり、強力というお米を現代の日本酒として、素晴らしい味わいに表現し、造ってきた。
ちょっと昔の酒米。
ちょっと前は、幻の酒米と言われたりしていた。
この米の欠点とされていた、味わいの細さ。
スッキリと表現すればいいかもしれないけれど、どうしても味わいに不足を感じてしまう。
おそらくこの酒は、
そういうイメージを逆手にとったかのような発想から生まれた味わい。
精米歩合が70%。
ここがみそなのかな。
スッキリ感と味わい深さの融合。
その上で、まあいわゆる酒らしい酒というニュアンスではなく、現代に通じる新たな味わい。
言い方を変えると、まあ、酒らしい酒という感触をちょっと今の消費者に伝わる感覚を表現してみた。
いやあ~、こういう酒を造るセンス。
素晴らしい!!
2016.05.11(土)